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9月の気象情報 [アーカイブ]

2017年9月に発表された気象情報の中からいくつかの例を見てみます。

生の気象情報を掲載する観点から解説は加えていません。tenki.jpやsunny-spot.netなどで過去の天気図を見ながら学習してください。

今回のポイント

・9月は台風に関する気象情報がほとんどであった。
・前線に暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となり、記録的短時間大雨情報が続出した。


9月の全般気象情報

 台風第15号に関する情報         4件
 大雨と雷及び突風に関する全般気象情報   7件
 台風第18号に関する情報        28件
 大潮による高い潮位に関する全般潮位情報  1件

大雨と雷及び突風に関する全般気象情報

11日から12日にかけて前線が本州付近を南下し、全国的に雨となりました。

大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第2号

平成29年9月12日04時40分 気象庁予報部発表

(見出し)
西日本から北日本では12日夕方にかけて、北日本では13日未明にかけて、雷を伴った激しい雨が降り局地的に猛烈な雨が降って、大雨となるところがあるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

(本文)
[気圧配置など]
 前線を伴った低気圧が、日本海を発達しながら東北東に進み、12日午後は北日本を通過するでしょう。また、低気圧からのびる前線が西日本と東日本を南下する見込みです。低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本では12日夕方にかけて、北日本では13日にかけて、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

[防災事項]
 <大雨・雷・突風>
 前線近傍の西日本では、雷を伴い非常に激しい雨が降り、四国地方では猛烈な雨の降っているところがあります。
 西日本から東日本では、12日夕方にかけて、北日本では13日未明にかけて、雷を伴った激しい雨が降り局地的に猛烈な雨が降って、大雨となるところがあるでしょう。

 13日6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで
  四国地方                      200ミリ
  近畿地方、北陸地方、東海地方、東北地方、北海道地方 120ミリ
  北陸地方、甲信地方                 100ミリ
です。

 西日本から北日本では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
 また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

[補足事項等]
 地元気象台の発表する、警報や注意報、気象情報等に留意してください。
 次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は12日17時頃に発表する予定です。
[訂正事項]
 見出し・本文に猛烈な雨の記述を追加。四国地方の24時間雨量を修正。


奈良県では1時間の間に記録的短時間大雨情報が4回発表になりました。

奈良県記録的短時間大雨情報 第1号

平成29年9月12日07時12分 奈良地方気象台発表
(見出し)

7時奈良県で記録的短時間大雨
田原本町付近で約120ミリ
広陵町付近で約110ミリ


奈良県記録的短時間大雨情報 第2号

平成29年9月12日07時19分 奈良地方気象台発表
(見出し)

7時10分奈良県で記録的短時間大雨
天理市付近で約120ミリ
桜井市付近で約100ミリ
三宅町付近で約100ミリ


奈良県記録的短時間大雨情報 第3号

平成29年9月12日07時29分 奈良地方気象台発表
(見出し)

7時20分奈良県で記録的短時間大雨
大和高田市付近で約120ミリ
橿原市付近で約120ミリ
桜井市付近で約120ミリ


奈良県記録的短時間大雨情報 第4号

平成29年9月12日08時00分 奈良地方気象台発表
(見出し)

7時50分奈良県で記録的短時間大雨
明日香村付近で約100ミリ



台風に関する情報

台風18号は日本の本土4島(九州、四国、本州、北海道)全てに上陸した初めての台風となりました。勢力を維持しながら5回にわたって上陸を繰り返し日本列島を縦断したため、台風情報は12日から18日にかけて28回発表されました。

平成29年 台風18号に関する情報 第107号

平成29年9月17日11時12分 気象庁予報部発表

(見出し)
大型の台風第18号や活発な前線の影響により、18日にかけて、西日本から北日本の広い範囲で大荒れとなるでしょう。暴風やうねりを伴った高波、大雨に厳重に警戒してください。

(本文)
[台風の現況と予想]
 大型の台風第18号は、17日10時には枕崎市の南約60キロにあって、1時間におよそ30キロの速さで東北東へ進んでいます。
 中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで中心から半径190キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。  今後、台風は次第に速度を速め、暴風域を伴って17日夜にかけて西日本を通過するでしょう。台風の接近に伴って、四国沖から本州の南海上にのびる前線の活動が活発になり、18日にかけて西日本から北日本を北上する見込みです。
 18日は、台風が温帯低気圧の性質を帯びながら、東日本から北日本の日本海側を北東へ進むため、暴風域や強風域が広がり、台風の中心から離れた地域でも、暴風や強風に警戒・注意が必要です。台風は18日夜にはサハリン付近へ進み、温帯低気圧に変わる見込みです。

[防災事項]
<大雨・雷・突風>
 台風や活発な前線の影響により、18日にかけて、西日本から北日本の広い範囲で雷を伴った非常に激しい雨が降り、局地的に猛烈な雨の降るおそれがあり、大雨となる見込みです。

 18日12時までの24時間に予想される雨量は、多いところで、
  四国地方             350ミリ
  近畿地方             300ミリ
  九州北部地方、中国地方      250ミリ
  東海地方、東北地方、北海道地方  200ミリ
  九州南部、関東甲信地方、北陸地方 150ミリ

 19日12時までの24時間に予想される雨量は、多いところで、
  北海道地方  100から150ミリ
  東北地方    50から100ミリ
  北陸地方    およそ50ミリ
 です。
 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

<暴風・高波>
 九州では海上を中心に猛烈な風が吹き、海は大しけとなっているところがあります。台風の接近に伴って、17日は、西日本を中心に、猛烈な風が吹き、大しけとなるところがある見込みです。18日にかけて、東日本と北日本でも非常に強い風が吹き、大しけとなるところがあるでしょう。

 17日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
  九州南部、九州北部地方、四国地方、中国地方
                30メートル(45メートル)
  近畿地方          30メートル(40メートル)
  北陸地方、東海地方     25メートル(35メートル)
  関東甲信地方、東北地方   20メートル(30メートル)
  北海道地方         18メートル(30メートル)

 18日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
  東北地方、北海道地方    30メートル(45メートル)
  中国地方          30メートル(40メートル)
  近畿地方、北陸地方     25メートル(35メートル)
  東海地方          23メートル(35メートル)
  関東甲信地方        20メートル(35メートル)
  四国地方          20メートル(30メートル)

 17日に予想される波の高さは、
  九州南部・奄美地方、九州北部地方、四国地方、近畿地方
                8メートル
  東海地方          7メートル
  中国地方、関東甲信地方   6メートル
  北陸地方          5メートル

 18日に予想される波の高さは、
  北海道地方         8メートル
  四国地方、近畿地方、東海地方、東北地方
                7メートル
  中国地方、関東甲信地方   6メートル
  北陸地方          5メートル
 です。
 暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。

<高潮>
 西日本から北日本では、台風の影響で潮位が高くなる見込みです。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒・注意してください。

[補足事項]
 今後の台風情報や地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報等に留意してください。
 次の「台風第18号に関する情報(総合情報)」は、17日17時頃に発表する予定です。


台風が上陸するたびに台風情報が発表されます。

平成29年 台風18号に関する情報 第108号

平成29年9月17日11時36分 気象庁予報部発表

(見出し)
台風第18号の中心は、17日11時半頃に、鹿児島県九州市付近に上陸しました。

(本文)
なし。


18日12時過ぎに、台風は北海道に上陸しました。

平成29年 台風18号に関する情報 第143号

平成29年9月18日12時27分 気象庁予報部発表

(見出し)
台風第18号の中心は、18日12時過ぎに、北海道胆振西部に上陸しました。

(本文)
なし。

気象庁予報部による台風情報は、第143号に次ぐ第148号(18日16時33分)が最後となりました。

台風18号は18日21時にサハリン付近で温帯低気圧に変わりました。

平成29年 台風18号に関する北海道地方気象情報 第11号

平成29年9月18日22時36分 札幌管区気象台発表

(見出し)
台風第18号は、18日21時に温帯低気圧に変わりましたが、あと1から2時間、大雨による土砂災害に警戒し、19日未明にかけて暴風や高波にも警戒してください。

(本文)
<気象概況>
 台風第18号は18日21時に温帯低気圧に変わりました。中心はサハリンの北緯47度、東経143度にあって、1時間におよそ45キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は976ヘクトパスカル、最大風速は30メートルで、中心の南東側1100キロ以内と北西側370キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
 台風は、18日21時にサハリン付近で温帯低気圧に変わりましたが、北海道地方では、19日未明にかけて、気圧の傾きの大きい状態が続く見込みです。

<防災事項>
 北海道地方の大雨のピークは過ぎましたが、これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所や河川の水位が高くなっている所があります。北海道地方では、あと1から2時間、大雨による土砂災害に警戒してください。
 また、日本海側北部を中心に19日未明まで非常に強い風が吹くでしょう。北海道地方の海は19日未明にかけて、大しけが続く見込みです。暴風や高波に警戒してください。

<風の予想>
19日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速) 西または南西の風
 日本海側北部
  海上 28メートル(40メートル)
  陸上 25メートル(35メートル)
 その他の地方
  海上 20メートル(30メートル)
  陸上 15メートル(30メートル)

<波の予想>
19日にかけて予想される波の高さ
 太平洋側東部 7メートル
 日本海側北部 6メートル
 その他の海域 5メートル
 太平洋側ではうねりを伴うでしょう

<風の実況>アメダスによる速報値(単位:メートル)
17日20時から18日21時までの最大風速
 日高地方 えりも岬    西南西 26.6(18日15時45分)
 根室地方 根室市納沙布  東南東 25.7(18日13時36分)
 宗谷地方 稚内市宗谷岬  東   23.7(18日13時09分)
17日20時から18日21時までの最大瞬間風速
 日高地方 浦河町潮見町  東南東 35.7(18日10時09分)
 釧路地方 釧路市幸町   東南東 35.0(18日11時38分)
 宗谷地方 稚内市宗谷岬  東北東 34.7(18日13時14分)

<雨の実況>アメダスによる速報値
17日20時から18日21時までの1時間雨量の最大値
 十勝地方 大樹       85.0ミリ(18日10時34分)
  (1時間雨量の最大値は、1976年の統計開始以来1位の値を更新)
 日高地方 えりも町目黒   54.0ミリ(18日08時54分)
 網走地方 斜里町宇登呂   53.0ミリ(18日13時34分)
17日20時から18日21時までの雨量
 胆振地方 登別市カルルス 316.0ミリ
 十勝地方 大樹      220.0ミリ
 渡島地方 福島町千軒   209.0ミリ

 引き続き、地方気象台・測候所の発表する防災気象情報に留意してください。

 北海道地方気象情報は、これで終了します。



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