合格発表まで何して過ごす? [箸休め]
試験が終わってから合格発表までは1ヶ月強の期間があります。
落ち着かないこの時間をどう使ったら良いでしょうか。
使い込んだ筋肉には休養が必要なのと同じで、詰め込みと問題演習で疲れた頭脳も少し休ませてあげるとその後の効率がアップします。
しかし気象の勉強から完全に離れてしまうと、再度エンジンをかけるのに時間がかかってしまいます。
そこで学習意欲を維持しつつ、今後の学習のプラスになる時間の過ごし方を考えてみました。
出典:大洲市
試験勉強中は、どうしても部屋に閉じこもりになりがちです。休養期間中は、思い切って外に出かけてみてはどうでしょうか。
現地で現物に触れてみると、これまでとは違った刺激を受けるはずです。
局地風を探しに出てみる
秋になると、局地風が吹くところが多く出てきます。どのような地形で発生するのか現地視察をして、そのついでに土地の美味しいものを食べてみるのはいかがでしょうか。
【全国の季節風の例】
(北海道)
羅臼風、ひかた風、手稲おろし、十勝風、日高しも風、寿都(すっつ)のだし風、雄武のひかた風
(東北)
清川だし、三面だし、荒川だし、安田のだしの風、胎内だし
(関東)
那須おろし、筑波おろし、赤城おろし、安田だし、榛名おろし、空っ風、藤川おろし
(近畿)
井波風、比良八荒(ひらはっこう)、鈴鹿おろし、富士川おろし、六甲おろし
(中国)
広戸風
(四国)
やまじ風、肱川あらし
(九州)
まつぼり風
※写真の肱川あらしは、上流の冷気が流れてきて川沿いを流れ出す壮大な現象です。肱川は2018年7月の豪雨で氾濫し被害も出たため、訪問の際には現地状況の確認が必要です。
気象予報で有名な場所を訪れる
気象情報で岬や半島などの地名をよく耳にします。どんなところなのか気になりますよね。Googleマップで地形図を見るだけでも楽しいです。
佐渡ヶ島、南大東島、奄美大島などの離島も面白そうです。
実際に行くことがなくても、自然現象を調べてみたり、現地の宿や交通手段を調べて旅行スケジュールを組むだけでも想像力が掻き立てられて楽しいですよ。
科学技術は失敗や事故をきっかけに進歩します。そんな本を読むと元気が出るかも。
「マッハの恐怖」(柳田邦男・著、フジ出版社)
1966年、国内で立て続けに発生した3件の航空機墜落事故のノンフィクション。晴天乱気流(CAT)に巻き込まれて富士山上空で空中爆発した航空機事故の記述からは、調査官の執念を感じます。
古い本ですが、図書館で見つけることができると思います。
「気象庁物語」(古川武彦・著、中公新書)
明治8年の東京気象台の創設から今日の気象業務まで、気象庁の歴史が簡潔にまとめられています。
岡田武松(NHK-BSで特集された「日本の気象の父」)と藤原咲平(「藤原の効果」で知られています)の活躍や、昭和34年に数値予報用に大型電算機が導入されたことなど、気象フリークには面白い情報が紹介されています。
「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」(山口真由・著、扶桑社新書)
気象とは関係ないですが、勉強法をまとめた本です。タイトルを見るとムッとしますが、「一冊の教科書を読みこなす」ことを提唱。
この人は同じような本を色々と出していますが、この本がコンパクトで良いと思います。
出典:南大東島地方気象台
参考書でしか見たことのない観測施設を生で見ると興奮するかもしれません。気象に関する質問の1つや2つぐらい、気象台の人に聞いたら答えてくれるかも。
地方気象台
事前予約が必要な場合もありますが、中には見学を随時受け付けている気象台もあります(例えば山形地方気象台)。高層気象観測点であれば、ゾンデの打ち上げ(飛揚)を見ることもできます。
ナマの気象の匂いを嗅いでみるのはきっと刺激的なハズ。
気象庁
現在は大手町にある気象の総本山も、2020年には虎ノ門の新庁舎に移転予定です。歴史ある建物を今のうちに訪れてみてはいかがでしょうか。
実は経費削減のため、全国レベルでも合同庁舎に移転する地方気象台が出ています。
ちなみに、「天気相談所」や気象の書籍を扱う「津村書店」に行くといえば、気象庁内部に入ることができます。テレビで見かけたあの気象予報士を見かけることができるかも。
東京堂出版の「シリーズ 新しい気象技術と気象学」は難しい数式を用いずに、これまでに学んできたことを再整理するのに適しています。
「長期予報のしくみ」
1週間より先の予報を長期予報と言います。季節予報では偏西風の蛇行とENSOの動向を監視することがカギになります。
本文だけで143ページと少し厚めの本ですが、パラパラと拾い読みだけでも良いです。偏差図をしっかり読む練習にもなるので、「一般知識」にも役立ちます。
「日本付近の低気圧のいろいろ」
第2章の温帯低気圧の項を読めば、温帯低気圧のことがもう少し分かるようになります。前線の構造が簡潔にまとめられています。
気象と災害は切っても切れない関係です。過去に発生した災害には将来に対する教訓が含まれます。
気象庁のホームページ
災害をもたらした気象事例
上記資料は網羅的でなので、よりコンパクトなものとしては次の書籍をお薦めします。
「特別警報と自然災害がわかる本」(
落ち着かないこの時間をどう使ったら良いでしょうか。
使い込んだ筋肉には休養が必要なのと同じで、詰め込みと問題演習で疲れた頭脳も少し休ませてあげるとその後の効率がアップします。
しかし気象の勉強から完全に離れてしまうと、再度エンジンをかけるのに時間がかかってしまいます。
そこで学習意欲を維持しつつ、今後の学習のプラスになる時間の過ごし方を考えてみました。
1.気象に関係のある土地に旅してみる
出典:大洲市
試験勉強中は、どうしても部屋に閉じこもりになりがちです。休養期間中は、思い切って外に出かけてみてはどうでしょうか。
現地で現物に触れてみると、これまでとは違った刺激を受けるはずです。
局地風を探しに出てみる
秋になると、局地風が吹くところが多く出てきます。どのような地形で発生するのか現地視察をして、そのついでに土地の美味しいものを食べてみるのはいかがでしょうか。
【全国の季節風の例】
(北海道)
羅臼風、ひかた風、手稲おろし、十勝風、日高しも風、寿都(すっつ)のだし風、雄武のひかた風
(東北)
清川だし、三面だし、荒川だし、安田のだしの風、胎内だし
(関東)
那須おろし、筑波おろし、赤城おろし、安田だし、榛名おろし、空っ風、藤川おろし
(近畿)
井波風、比良八荒(ひらはっこう)、鈴鹿おろし、富士川おろし、六甲おろし
(中国)
広戸風
(四国)
やまじ風、肱川あらし
(九州)
まつぼり風
※写真の肱川あらしは、上流の冷気が流れてきて川沿いを流れ出す壮大な現象です。肱川は2018年7月の豪雨で氾濫し被害も出たため、訪問の際には現地状況の確認が必要です。
気象予報で有名な場所を訪れる
気象情報で岬や半島などの地名をよく耳にします。どんなところなのか気になりますよね。Googleマップで地形図を見るだけでも楽しいです。
佐渡ヶ島、南大東島、奄美大島などの離島も面白そうです。
実際に行くことがなくても、自然現象を調べてみたり、現地の宿や交通手段を調べて旅行スケジュールを組むだけでも想像力が掻き立てられて楽しいですよ。
2.気象に関係のある本を読んでみる
科学技術は失敗や事故をきっかけに進歩します。そんな本を読むと元気が出るかも。
「マッハの恐怖」(柳田邦男・著、フジ出版社)
1966年、国内で立て続けに発生した3件の航空機墜落事故のノンフィクション。晴天乱気流(CAT)に巻き込まれて富士山上空で空中爆発した航空機事故の記述からは、調査官の執念を感じます。
古い本ですが、図書館で見つけることができると思います。
「気象庁物語」(古川武彦・著、中公新書)
明治8年の東京気象台の創設から今日の気象業務まで、気象庁の歴史が簡潔にまとめられています。
岡田武松(NHK-BSで特集された「日本の気象の父」)と藤原咲平(「藤原の効果」で知られています)の活躍や、昭和34年に数値予報用に大型電算機が導入されたことなど、気象フリークには面白い情報が紹介されています。
「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」(山口真由・著、扶桑社新書)
気象とは関係ないですが、勉強法をまとめた本です。タイトルを見るとムッとしますが、「一冊の教科書を読みこなす」ことを提唱。
この人は同じような本を色々と出していますが、この本がコンパクトで良いと思います。
3.施設見学をしてみる
出典:南大東島地方気象台
参考書でしか見たことのない観測施設を生で見ると興奮するかもしれません。気象に関する質問の1つや2つぐらい、気象台の人に聞いたら答えてくれるかも。
地方気象台
事前予約が必要な場合もありますが、中には見学を随時受け付けている気象台もあります(例えば山形地方気象台)。高層気象観測点であれば、ゾンデの打ち上げ(飛揚)を見ることもできます。
ナマの気象の匂いを嗅いでみるのはきっと刺激的なハズ。
気象庁
現在は大手町にある気象の総本山も、2020年には虎ノ門の新庁舎に移転予定です。歴史ある建物を今のうちに訪れてみてはいかがでしょうか。
実は経費削減のため、全国レベルでも合同庁舎に移転する地方気象台が出ています。
ちなみに、「天気相談所」や気象の書籍を扱う「津村書店」に行くといえば、気象庁内部に入ることができます。テレビで見かけたあの気象予報士を見かけることができるかも。
4.少し難しい資料にチャレンジする
東京堂出版の「シリーズ 新しい気象技術と気象学」は難しい数式を用いずに、これまでに学んできたことを再整理するのに適しています。
「長期予報のしくみ」
1週間より先の予報を長期予報と言います。季節予報では偏西風の蛇行とENSOの動向を監視することがカギになります。
本文だけで143ページと少し厚めの本ですが、パラパラと拾い読みだけでも良いです。偏差図をしっかり読む練習にもなるので、「一般知識」にも役立ちます。
「日本付近の低気圧のいろいろ」
第2章の温帯低気圧の項を読めば、温帯低気圧のことがもう少し分かるようになります。前線の構造が簡潔にまとめられています。
5.過去の災害規模の事例をまとめてみる
気象と災害は切っても切れない関係です。過去に発生した災害には将来に対する教訓が含まれます。
気象庁のホームページ
災害をもたらした気象事例
上記資料は網羅的でなので、よりコンパクトなものとしては次の書籍をお薦めします。
「特別警報と自然災害がわかる本」(
2018-08-30 10:33
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