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解答文の作り方 [試験対策]

実技試験は解答時間が十分とは言えません。
出題数が5問だとすると、1問あたりの解答時間は15分です。

全体の時間配分を考えると、問題文を見ると同時に反射神経的に解答を書き出すぐらいが望ましいと感じます。

しかし、設問を正しく解釈できて、またそれに解答する知識を持ち合わせていても、自明な解答を作るコツを体得していないと点をもらえません。

そこでぜひ、以下に述べることも反復練習することで無意識的に実行できるようにしたいものです。


答案作成のステップ

慌てて解答文の作成に着手せずに、次のことを考えましょう。
(いずれも普段からの意識が大切です)

①主語と述語を決める

設問で聞かれている対象と呼応する主語を何にするか考え、それがどうなるのか(変化するのか、停滞するのかなど)を表す述語を選定します。

気が急くと、主語を忘れて述語だけの文章を作ってしまうことがあります。

例えば、

「一定時間後に見られる閉塞過程の特徴を、地上低気圧と500hPa渦度場の関係から述べよ」

という設問で、慌てると

「500hPaの負渦度域から正渦度域に進む」

と答えてしまうことがあります(自分はよくやってしまいました)。

これだと進む対象が「地上低気圧の中心」なのか、あるいは「500hPaの低気圧の中心」なのかが分かりません。
自分では分かっていても、分かっているということが文面に表現されて初めて正解となります。

また、述語も解答文の骨格を形作る重要な要素です。
述語の選定を間違えると、解答文が正解から逸れていってしまう可能性すらあります。
コンパクトな文字数の述語を使えるようにしましょう。

過去に出てきた述語の例としては、

 「強まる、昇温する、移動する、進む、高まる、大きい、強い」

などがあります。

以上から、冒頭の設問に対しては、

地上低気圧の中心が500hPaの負渦度域から正渦度域に進む

と主語と述語を明確にして回答します。


②主題を考え、盛り込むキーワードを決める

市販の参考書には「テーマを把握せよ」「キーワードを選定せよ」と書かれています。
しかし、具体的な手法に触れている書籍は皆無です。

どうしたら題意を読み取れるのか、それに応じたキーワードは何なのか。
それを分かりやすくまとめてくれた参考書は残念ながらありません。
現状では、問題演習を通して一つ一つ覚えていくのが唯一の方法です。

これに代わる手法については、いずれまとめてみたいと思います。

とりあえず本ブログでは、ビール隊長が学習してきた中でキーワードだと思ったものをこちらにまとめてあります。

このリストは作成途上なので、決して完璧なものではありません。
これを出発点として、自分なりのキーワード一覧を作成していただきたいと思います。

試験が迫ってきて落ち着かないときでも、自分が作成したキーワードリストに目を通すことで安心できるはずです。


③文章の構成を考える。

思いついたキーワードを使って時間勝負で解答文を作ると、変な文章になってしまうことがあります。
分かりやすい文章を書く練習を積んでおきましょう。

そのためには、普段から文の構造を意識することも大切です。

文の種類には単文、複文、重文があります。
過去の問題を見ると、30字以上だと重文の回答が多くなります。それ以下だと、修飾語の長い単文が多いようです。

また、論理展開には順接と逆接が使われます。

例えば、「AとBの特徴を対比的に述べよ」という設問がよくあります。
これに対しては、「Aは・・・だが、Bは〜である」のように逆接で解答することで文字数内に収めることができます。

どの構造で解答するのかを瞬時に判断できるよう、事前に文章構造について調べて、頭の整理をしておくと良いと思います。


留意したいこと

①文字数制限

かつては100文字以上の長い解答を求める設問があったようですが、近頃では多くても60文字程度、少ない場合は15文字程度です。

解答を下書きしている時間的余裕はありませんが、解答作成にあたって字数制限をあまり神経質になる必要はないと思います。

というのは、必要なことを書けば求められる文字数に大体収まるからです。自分の知識が足りない場合は、逆に文字数が不足してしまいます。


②注目している気圧面を明記する

解答文を作成する際には、どの気圧面に注目しているかを明らかにすることが大切です。

×低気圧の中心 → ◯地上低気圧の中心
×トラフ → ◯500hPaトラフ
×正渦度域 → ◯500hPaの正渦度域

当たり前と思わずに、どの等圧面に着目しているのかを指定しましょう。

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