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気象情報のことを知ろう [知識]

気象情報って地味な存在で、直接目にする機会は少ない気がします。テレビやラジオの天気予報の元になっていて、間接的には触れているのですが・・・。「気象庁では注意を呼びかけています」というアレです。

実技試験では「天気図を見て気象情報を作成しなさい」なんて問題は出されません。が、過去には気象情報が虫食いになっていて、穴埋めをする出題がありました。

気象情報にはパターンがあるので、典型例から気象現象とその災害や重要なキーフレーズを学びましょう。

気象情報には種類があるんです

気象情報は対象となる地域、対象となる現象によって分類されます。また、その目的によって発表されるタイミングが異なります。

以下でそれぞれを見ていきましょう。

分類①: 対象となる地域

気象情報は対象とするエリアに応じて、全国を対象とする「全般気象情報」(気象庁予報部)、地方予報区(全国に11)を対象とする「地方気象情報」(管区気象台や沖縄気象台など)、都道府県を対象とする「府県気象情報」(地方気象台)があります(()内は発表元です)。

「気象情報」という名称はつかないものの、「台風情報」「潮位情報」も気象情報のサイトで発表されています。また、「記録的短時間大雨情報」「竜巻注意情報」「土砂災害警戒情報」も気象情報の一つとされています。

さて、こちらは気象庁の組織図です。

気象庁の組織.png

予報部というのは本庁の内部部局です。
予報課.png
出典:人事院資料

管区気象台は地域を統括する地方支分部局として、広域的な地域を管轄しています。東京、札幌、仙台、大阪、福岡の5台ですが、沖縄気象台も管区気象台と同列に並んでいます。

地方気象台は50あります。なぜ47以上あるかというと、例えば北海道には6気象台があります。一方で、東北地方は6県あるのに5気象台しかないというように、1都道府県=1地方気象台となっていないからです。

分類②: 対象となる現象

気象情報が発表される現象には大雨、大雪、暴風、突風、暴風雪、高波、低気圧、雷、降ひょうなどがあり、多くはこれらの組み合わせで発表されます。また、記録的な大雨、発達する低気圧、日照不足と長雨、強い冬型の気圧配置、黄砂に関する気象情報や台風情報もあります。

2016年10月〜2017年9月の期間に発表された全般気象情報を分類してみました。

【2月〜5月に多かった気象情報】
雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報
暴風と高波及び雷に関する全般気象情報
暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報
雷と突風に関する全般気象情報

【5月に多かった気象情報】
黄砂に関する全般気象情報

【10月〜5月に多かった気象情報】
大雨と雷及び突風に関する全般気象情報
記録的な大雨に関する全般気象情報
雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報

【11月〜2月に多かった気象情報】
大雪に関する全般気象情報
大雪と高波に関する全般気象情報
大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報
大雪と暴風雪に関する全般気象情報
大雪に関する全般気象情報
強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報
暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報
暴風雪と高波に関する全般気象情報
発達する低気圧に関する全般気象情報

気象情報はどんな顔つきをしているの?

気象情報は情報名と番号、発表日時、発表元、見出し、本文で構成されています。

番号は「第◯号」という形で通常は通番がふられています。しかし気象庁予報部が発表する全般気象情報のみは、なぜか番号が飛び飛びで欠番があります。

見出しには気象現象の概要と注意すべき防災事項が簡略に2〜3文ほどで記載されます。これに続く本文はかなり長文のことがあるので、見出しだけで内容がすぐに分かるように書かれています。

本文はおおむね気象概況、防災事項、補足事項で構成されています。防災事項には予想される雨量や最大風速、波の高さが記載されることもあります。

関東甲信地方気象情報_2.png

どんな時に発表されるの?

気象情報が発表されるタイミングは目的に応じて決まっていて、次の4つです。

①警報や注意報に先立つ注意の喚起
現象が発生する24時間程度前に発表されるもので、顕著現象の発生に対する注意を呼びかけるものです。

②現象の経過、予想、防災上の留意点等の解説
警報や注意報がすでに発表されている時に追加で発表されるもので、現象の経過、予想、防災上の留意点等を解説するものです。これには「竜巻注意情報」「土砂災害警戒情報」も含まれることから分かるように、「警報」「注意報」「気象情報」は一体のものとして発表されています。

③記録的な短時間の大雨を観測したときの、より一層の警戒呼びかけ
数年に一度しか起こらないような記録的な短時間の大雨を観測したときに、より一層の警戒を呼びかけるものです。「記録的短時間大雨情報」がこれに該当します。

④社会的に影響の大きな天候についての解説など
社会的に影響の大きな天候について注意を呼びかけたり、解説したりするものです。長雨や少雨、低温などの気象情報が該当します。

気象情報を見たいと思った方は、今すぐこちらからどうぞ!
気象情報: http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/


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