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白地図 [練習]

実技試験の勉強を始めると天気図を見る機会が格段に増えます。しかし天気図、中でも高層天気図は読み慣れないと苦労します。

今回は天気図を読む以前に必要となる、地図上に日本列島や各大陸がどのように表現されているのかを理解しましょう。

なぜ地図読み取りの練習が必要か?

高層天気図が描かれている地図には、日本列島および多くの擾乱がやってくる大陸が中心にくるように表示されています。

そこで、天気図を読むにはまず日本がどこにあるのか、そして台湾、朝鮮半島、カムチャッカ半島など、地図読み取りの際に目安となる日本周囲の島や半島を押さえなくてはなりません。

しかし、天気図には地図の上に等高線や各種の網がけ、文字情報がオーバーレイで重なって書き込まれているため、基本情報である地図が読みにくいケースがほとんどです。500hPa高度・渦度予想図に至っては網がけだらけで絶望的です。

位置関係を覚えよう

そこで下に用意した白地図を見ながら、日本列島と周辺の重要な半島や島の相対的な位置関係を確認しましょう。このステップを踏めば天気図を読む第1ステップはクリアできます。

最初に、以下で用いる表記を説明しておきます。

サンプルグリッド 象限入り.jpg


これは高層天気図から一部分を切り取ったものです。
この領域は2本の緯度線(20N、30N)と2本の経度線(140E、150E)に囲まれたグリッド(格子)です。これを「グリッド20/30N, 140/150E」と表現することにします。さらに便宜上、グリッドを4分割し、図のように反時計回りに順に第Ⅰ〜第Ⅳ象限と呼ぶことにします。

前提は以上です。

では早速、地図を見て確認していきましょう。

地図2.jpg

【日本の位置】
(あくまでも天気図を読むための目安なので、日本の国土とは一致しません。)
・日本列島を見つけるには、40N、140E(秋田市周辺)を目安にします。
・日本の南(九州を目安とする)はグリッド30/40, 130/140Eの第Ⅳ象限に収まります。
・日本の北(北海道を目安とする)はグリッド40/50N, 140/150Eの第Ⅲ象限にほぼ収まります。

【日本周辺】
・朝鮮半島は日本列島の大半が収まっているグリッド30/40, 130/140Eの西隣のグリッド30/40N, 120/130Eの第Ⅰ象限に収まります。
・台湾は朝鮮半島が収まっているグリッドの南のグリッド20/30N, 120/130Eの第Ⅲ象限に収まります(台湾はオーバーレイ表示があまりされず、見つけやすい)。
・カムチャッカ半島は北海道と同じグリッド40/50N, 140/150Eの第Ⅱ象限から北隣のグリッドまで突き抜けています。


白地図を何度もトレースして覚えよう!

白地図を2種類用意しました。1つは「アジア太平洋地上天気図(ASAS)」などで使われる広範囲に対応したものです。もう1つは「500hPa高度・渦度予想図」などで使われる、より狭い範囲に対応したものです。

【ASAS版】
A4フルサイズ版 ASAS版.pdf

【500hPa高度・渦度予想図版】
A4フルサイズ版 500hPa高度・渦度版(フル).pdf
A4 1/2サイズ版 500hPa高度・渦度版(ハーフ).pdf

印刷した白地図の上にトレーシングペーパー(百円ショップで売ってます)を重ねて、大陸や重要な島の形状や相対的な位置関係を体に覚え込ませましょう。

よく色鉛筆などで塗って覚えましょうと言われますが、大人の塗り絵なんて必要ありません。あくまでも緯度・軽度から判別できるまで繰り返してください。

慣れれば印刷しなくても、iPadなどの画面上で読めるようになるはずです。

頑張りましょう!

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